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Diary
親が亡くなったときの手続きリスト
2024/01/27(Sat) 02:01
昨年末に肝臓胆管癌で父が亡くなりまして、その時にやった手続きをリストアップしておきます。
相続は田舎の持ち家と土地のみで、財産も相続税の発生しない範囲です。
早速どうぞ。
相続に対する税金額
気になるのはここでしょう。
3000万円+相続人×600万円です。
うちの場合、母、私、弟で3000万*3*600万=4800万まで相続税は発生しません。申告も不要です。
相続の割合は配偶者(母)が半分(1/2)、私1/4、弟1/4です。
ちなみに父の残した遺産は土地がせいぜい1000万と現金がほんの少し。
現金は葬式と墓で消えるが?
この場合、母に500万、私に250万、弟に250万の相続が発生します。
土地家を売却する場合はこの割合で分割することになります。※遺言が無い場合
亡くなる前の流れ
優先順位高い方から。
死ぬのが分かってるのに聞きにくいとか言ってる場合じゃないので聞きましょう。
ちなみに生前贈与は、亡くなる7年以上前でないと意味ないので諦めるがよい。
2023年内までは3年前だったけど法改正で2024年から7年になったんで注意。財務省ポチのキッシーだからしょうがないね。
- 銀行口座の把握。ゆうちょ、農協口座を含む
- 証券口座の把握
- 口座関係の暗証番号確認、ネット証券なら取引パスワードなども含めて
- 投機の把握。金、プラチナ、先物などの残高
- 火災保険、地震保険、疾病保険、死亡保険など各種保険の有無。県民共済なども含むので注意
- 遺言。録音しとくと吉
- 葬式、墓をどうしたいかの確認
- 葬儀屋への事前問いあわせ、見積もり
- 免許証
- 生年月日。意外と親の生年月日は正しく知らなかったりする
- 年金番号の確認
- マイナンバーの確認
実際のところ確認してなくても何とかなるから大丈夫です。後でクソ苦労するけども。
葬式をするかしないか、仏式か神式か
我が家は宗教儀式を一切やっていないので通夜や葬式、初七日、四十九日などは無いです。
本家筋などで家に仏壇がある場合、十中八九近所の寺の檀家になってるので、そこも確認しといたほうがいいでしょう。
これは決して寺を批判するわけではありませんが…坊さんを呼ぶ度にすんごい金が出ていくから、覚悟しないといけないです。
神道儀式にすると寺ほどお金はかかりません(そもそも初七日とかの儀式無いので、出ていく金も少ない)。氏神様を祀っている神社に連絡すればやってもらえると思います。
ちなみに、通夜が無いとは言え死んでからすぐに火葬するわけではないです。死亡後一日以上経過してから、でないと火葬許可はおりません。さらに言うと火葬予定日が友引の場合は更に一日延びたりします。
亡くなってからやること
父は延命治療など一切せず、家で穏やかに息を引き取りました。昨今の医療事情からすると誇りに思います。
それはさておき死亡診断書が必須です。かかりつけの医者がいれば連絡、いないようであれば119で救急車を呼びます。
病院で亡くなった場合は主治医が死亡診断書を書いてくれます。
葬式
死亡診断書を書いてもらったら葬儀屋に連絡します。事前に見積もりまでしていると金額の把握までできるので見通し立てやすいです。
20万から、とか書いてても色々追加されて気が付いたら倍以上になってたとかありますんで要注意。
ただし、値段の高いところは高いだけのサービスはあります。
葬式そのものは後に待ってる手続きに比べたら大したことないんで頑張って。
葬儀屋に死亡診断書を渡します。火葬手続きや生体主変更の手続きをやるためです。
死亡診断書のコピーをしてくれるかもしれませんが、事前に確認してやってくれないなら自分でコピーしといたほうがいいかもしれません。
遺骨は骨壺に入らない分も持って帰ることはできます。
墓場以外に放棄すると罰せられますので自己責任で。※背骨欲しかった。
ちなみに火葬から一年程度は遺骨は保管されるそうです。
行政手続き
書類が揃っていれば実はそんなに大変ではないです。
手続きをする人の「免許証」「マイナンバーカード」など個人を証明できるものと、故人の「免許証」「マイナンバーカード」「個人年金ア番号」を持っていると二度手間になりません。
世帯主変更、火葬許可証、埋火葬許可証は葬儀屋が手続きしてくれますが、安いところは自分らでやらないとダメかも。
窓口で「死亡者手続きをしたい」と伝えると、ToDoリスト書いた用紙を渡してくれると思います。
- 世帯主変更
- 葬儀屋がやってくれる場合がほとんどですが、やってもらえてない場合は必要です。葬儀屋がやってくれた場合、住民票のうち死亡した世帯主を除く住居を共にするものの残りの人が世帯主に自動でなります。変える場合は手続きにいってください。
- 年金の停止、遺族年金手続き
- 最寄りの年金事務所に行きます。だいたい市役所・区役所の近所にあります。個人年金番号、免許証(手続きする人、亡くなった人)、住民票、戸籍謄本があると手続きが早くなるので持って行ってください。
- 健康保険証、介護保険省の停止
- 市役所・区役所へ行きます。窓口で聞けばどこで手続きしたらいいか教えてくれます。葬祭費の支給があるので、葬儀屋に貰った埋火葬許可証と振込先の銀行口座の控えて持っていくと二度手間になりません。
- 固定資産税の請求先変更
- 登記とは別に、固定資産税の請求先変更手続きをします。名前だけなのでやらなくてもいいかも。
- 水道の名義変更
- 水は行政ですのでやっときます。止まりにくいとは言え、止まると大変です。
- 土地登記の変更
- 法務局に行きます。相続に関係するので、名義の変更には相続人全員の印鑑証明が必要です。ない場合は拇印で。
2024年4月から、土地登記名義が死亡者の場合に3年以上放置している場合、10万円以下の罰金になります。過去に遡って見られますので、もし古い家で変更してない場合は要注意。相続はクソ面倒です。
民間手続き
こっちの方が大変だから覚悟してやるべし。行政は実は有能だった。
手続きをする人の「免許証」「マイナンバーカード」と、故人の「死亡診断書」「葬儀屋の請求書」「住民票」「亡くなった人との続柄を明記した戸籍謄本」があると滞りなく進められると思います。
- 電気・ガスなどの振替先変更
- 最寄りの銀行に行けば大体用紙置いてます。契約番号などは請求書に載ってますが、分からない場合は電話しましょう。
- インターネットの名義変更
- こちらも請求先の変更などがあると思います。インターネットは名義変更ができない可能性もあるのでサポセンに電話したほうがいいです。すでにインフラになってるので少々無理言っても問題ないですし対応しないプロバイダはこれを機に辞めるべき。
- 電話の名義変更
- NTT固定電話の場合は必要です。116は繋がりにくい上に「インターネットでできます」としか言わんので電話するだけ無駄です。口座振替の変更: 0120-140-291, 名義変更: 0120-609-809 に電話しましょう。
- 携帯電話の請求先変更
- 故人の友人から連絡とかあるのでしばらく維持しといたほうがいいです。亡くなった人の携帯をキャリアに持っていけば何とかしてくれます。名義変更する場合は続柄の明記された戸籍謄本が必要です。※提出はしません。
- 各種講座の停止
- 銀行口座、証券口座など。名義人の死亡が知られた時点で口座は凍結されます。(相続の問題)お金が入っている場合、引き落とすには法定相続人全員の印鑑証明が必要です。クソだるいです。
相続税の発生しない金額であれば、通帳持って行ってATMで全額引き落とすなりした方がいいです。 - ゆうちょ口座の停止
- こちらも全額引き落とした方が早いですが、一回の取引金額が20万で、一日の取引金額が50万に設定されてます。引き落とされたくないということではなく、振り込め詐欺の対策でしょう。舐めたことすんなよ。
可能なら生前に、窓口に本人が行って引き落としや振り込みの手続きをしといたほうがいいです。
その他
家に墓があるなら入れるための処理、親族への連絡などが発生するでしょう。
宗教儀式をする場合は、初七日や四十九日が直近であると思います。お布施が発生します。
うちは檀家から外れてますし、宗教儀式はしないという事だったので、この辺はやってません。
ここを見てる人は、近しい人がいなくなるかもしれない、という状況のかたでしょう。
何をやっても何かが足りないような気になります。手続きもそうですが、もっと話しをしておけば良かったとか、思うかもしれません。
後悔の無いように、気持ちに正直にやってください。それがきっと一番良いです。